本記事は「リベラルアーツって何?」「どうしてリベラルアーツが必要なの?」といった疑問をお持ちの方に向けての内容になります。
本記事では、リベラルアーツを様々な角度から考察していきます。それによって、リベラルアーツの重要性、あるいは有用性、そして、その学び方をご提示します。
本記事をお読みいただくと、「リベラルアーツ」の理解が深まったり、リベラルアーツの学び方を理解できるでしょう。
では「リベラルアーツ」とは、どのようなものでしょう?
リベラルアーツとは?
まずリベラルアーツとは何でしょうか?
リベラル‐アーツ〘名〙 (liberal arts)① 職業に直接関係のない学問、芸術のこと。実用的な目的から離れた純粋な教養。② 専門に分かれる前の一般教養。大学の教養課程。
精選版 日本国語大辞典
のようです。
本記事では、主に①の意味で解説していきます。
①の説明によると日本語でいう「教養」のような意味になるようです。では「教養」とは何でしょう?再び辞書を引いてみます。
きょう‐よう ケウヤウ【教養】〘名〙① (━する) 教え育てること。教育。② 学問、知識などによって養われた品位。教育、勉学などによって蓄えられた能力、知識。文化に関する広い知識。③ =きょうよう(孝養)②
精選版 日本国語大辞典の解説
とあります。
本記事では、②について解説します。
②によれば、まず「学問、知識など」によって「養われた品位」とあります。そして次に「教育、勉学など」によって「蓄えられた能力」とあり、最後に「文化」に関する広い知識とあります。それぞれ検討していきましょう。
まず初めに、これら全般に言えるのは、学びによって得られたその人の人間性、すなわち知性といったことが見出せると僕は考えます。
なぜなら「学問、知識」「教育、勉学」から「養われた品位、蓄えられた能力」と導き出せるからです。
たとえば、どんなことを学んだかというと、この言葉に照らせば、「文化」なわけです。
「文化」を研究する学術分野は、人文学と言われます。主に、哲学、歴史、文学、芸術、言語学といったことを研究します。
したがって、教養とは、知性であり、主に人文学を研究することとも言えます。
定義や概念は理解できたものの、なぜリベラルアーツを学ぶべきなのかには、理解不足が残るという方もおられるのではないでしょうか?
ではなぜリベラルアーツを学ぶべきなのでしょうか?
リベラルアーツのススメとは?
リベラルアーツを学ぶ意味とは、固定観念に囚われないためです。すなわち、固定化した不自由な思考に陥らないためです。
その理由としては、固定観念や固定化された思考では、変化が激しい時代では生き残るのが難しいからです。
たとえば、今はVUCAの時代と言われており、先行きが不透明な時代です。さらにはテクノロジーの変化も激しく、日進月歩の勢いで発達しています。
そのような中で、固定化マインドというのは、極めて危険なのです。そのためにリベラルアーツを学び、多角的な学びに加えて、多様な価値観の形成が必要なのです。
したがって僕らはリベラルアーツを学びべきです。
それでは具体的には、リベラルアーツをどのように学べばよいでしょうか?
リベラルアーツの学び方とは?
リベラルアーツを学ぶ方法としては、3つあります。1つ目が「本」から学ぶ方法、2つ目が「人」から学ぶ方法、3つ目が「旅」から学ぶ方法です。それぞれ説明していきます。
まず1つ目としては、「本」から学ぶべきです。なぜ本から学ぶのが良いのでしょうか?それは、コストパフォーマンスが良いからです。
たとえば、人生を変えるような内容を含む本でも1000円ぐらいで購入できます。たった1000円程度で人生を変えてしまうような要素が本には詰まっているのです。
したがって本は費用対効果が高いため、「本」から学ぶとべきです。
次は2つ目としては、「人」から学ぶべきです。なぜなら「知識+経験」が手に入るからです。
たとえば、何かを勉強するとして、本からだとなかなか知識以上のものに出会える確率は低いです。
しかし人から教わると、その人の感性を通した知識というものが得られます。これが僕は経験と考えますが、その経験こそが、ある意味で使える知識になるわけです。
したがって、使える知識が得られるという点から、「人」から学ぶべきです。
最後に3つ目としては、「旅」から学ぶべきです。なぜなら、普段の日常から離れて新しい世界へ行くことで、新たな発見があり、さらなる好奇心の醸成がなされるからです。
たとえば、海外へ行くと自分の価値観が変わってしまったという経験をよく耳にします。これは自分がいかにその環境の価値観に染められていたかを表す証左でしょう。
というのは、海外に出ることで、自分とは異なる文化との接触があり、自分の価値観が創造的に破壊されるのです。これは自分の価値観のイノベーションと言えるかもしれません。
したがって、自分の価値観をイノベートしてくれるという意味で、「旅」からも学ぶべきです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事ではリベラルアーツを様々な角度から考察していきました。それによって、リベラルアーツの重要性、あるいは有用性、そして、その学び方をご提示しました。
まとめると以下になります。
- リベラルアーツとは、知性であり、主に人文学を研究することである
- リベラルアーツを学ぶメリットとは、固定観念に囚われないためである
- リベラルアーツを学ぶ方法は、「本、人、旅」である
リベラルアーツ的な学習は楽しいものです。僕も色々学んでいますが、知識と知識がつながる瞬間が楽しいです。
みなさんはどのようにお考えですか?ぜひコメントをお寄せください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
参考文献
出口治明『人生を面白くする本物の教養』