本記事では、
「最近、変化が大事だと
言われるがなぜなんだ?」
「変化、変化って、
何を変化させればいいの?」
という疑問を
お持ちの方に向けての内容です。
本記事では、
福岡伸一氏の『動的平衡』や
レジリエンス研究を参照して、
記述を心掛けました。
本記事をお読みいただくと、
「動的平衡」や「レジリエンス」
について、基本的な考え方を
知ることができます。
では説明します。
まずは動的平衡についてです。
動的平衡とは
どのようなものでしょうか?
動的平衡とは?
まず動的平衡とは、
簡単に言えば
「動きながらバランスを保つこと」
という意味です。
たとえば、
コマは回転しながら
バランス取ってますね。
でも横から見ると
静止しているように見える。
だからコマのバランスは
動くことによって保たれているのです。
ではなぜ
その動的平衡が
大切なのでしょうか?
それは現代は変化が激しく、
見通しのつきにくいからです。
よく言われるのは
VUCAの時代だからです。
VUCAとは、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をとった
時代の特性を表す言葉です。
では、
なぜVUCAの時代で変化が激しいと
動的平衡が必要なのでしょうか?
それは時代の変化が激しいと
それに対する適応力が必要だからです。
どのような適応力が
必要とされるかというと、
やはり変化しうる柔軟性だろうと
僕は考えます。
それに対して、
変化できないカチカチ頭の
マインドセット、心構えだと
変化に取り残されていくのでしょう。
つまり
動的平衡の適応力とは、
自分が変化することによって、
周囲の環境に適応することにあります。
したがって
何か変えたいと思ったら
まずは自分を変えることを
検討しなくてはなりません。
もちろん
すべてが自分で
主体的に解決できるとは
僕は考えていません。
すなわち
環境要因
遺伝的要素
受けてきた教育など
自分ではコントロールできない
外部の要素・要因があります。
しかし
それは仕方のないことです。
なぜならそれは
「自分ではコントロールできない」
からです。
「神よ
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気を
われらに与えたまえ。
変えることの
できないものについては、
それを受けいれるだけの
冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、
変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。」
これは
ラインホールド・ニーバーの
祈りの言葉です。
この言葉は、
僕の言いたいことを
端的に表しています。
つまり
変えられることを変え、
変えられないことは受け入れる。
そしてこの2つを見極められる
ようにするということです。
たとえば
よく言われる言葉に
「他人は変えられないが、
自分は変えられる」
という言葉がありますよね。
それも同じだと考えます。
動的平衡に話を戻すと、
生とはそれ自体変化そのものだ
と僕は考えます。
つまり
生きることの本質は
変化にあるのです。
このことは
『動的平衡』の著者である
分子生物学者の福岡伸一氏も
類似のことを言っています。
要するに
時代の変化に対応しうるためには、
変化することが不可欠ということです。
まずは自分のテリトリー、領域から
逸脱し、越境しましょう!
次はレジリエンスについてです。
レジリエンスとは
どのようなものでしょうか?
困難をバネにするレジリエンスとは?
まずレジリエンスとは、
困難なときにそれをバネにできる
「心理的なしなやか」です。
このレジリエンス能力が高いと
逆境に負けず、
成果が出せやすいと
言われています。
たとえば、
仕事でミスをしたときは
どうでしょうか?
このような場合、
レジリエンス能力が低いと、
ミスをしてショックで
ミスを引きずり、
その結果、
精神状態が悪くなったりして
さらに集中力や冷静さが欠け、
さらなるミスをするという
視野狭窄な悪循環に
陥ってしまうというケースは
往々にしてありえると考えます。
しかし反対に
レジリエンス能力が高ければ、
ミスを認めて、
さらにどうすれば
ミスを減らせるか
という冷静な判断ができたり、
周囲に協力を仰ぐなど
うまくコミュニケーションを図って
問題解決をしていくことが
できるでしょう。
このように
レジリエンス能力が高ければ、
ミスをしたことを引きずらずに、
冷静になって、
他者と協力的に
物事をうまく運べる
「しなやかさ」があるのです。
このしなやかさ、
すなわちレジリエンス能力は
どのように高めることが
できるでしょうか?
それは「成長マインドセット」
という考え方が有効です。
「成長マインドセット」は、
『マインドセット「やればできる」の研究』
で世界的に有名な心理学教授、
キャロル・ドゥエック博士によって、
提唱された信念の持ち方です。
「成長マインドセット」とは、
何かを失敗したときに、
才能や今までの経歴を
理由にするのではなく、
「まだできない」から
成長すればできるかもしれない
という努力の促し方をする考えです。
この考え方は、
同書の中でさまざまな
科学的説明がなされているので、
ぜひ一読ください。
このように
「成長マインド」を身につけ、
「レジリエンス」能力を
高めていきましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか?
本記事では、
「最近、変化が大事だと
言われるがなぜなんだ?」
「変化、変化って、
何を変化させればいいの?」
という疑問を
お持ちの方に向けて、
福岡伸一氏の『動的平衡』や
レジリエンス研究の成果を参照して、
記述を心掛けました。
まとめると以下になります。
- 「動的平衡」とは、変化しながらバランスを保つこと
- 「レジリエンス」とは、困難をバネにするしなやかさ、
- しなやかを高めるには「成長マインドセット」が有効
変化が激しい時代ですが、
自分を見失わず、
しかしながら、
自分の殻に閉じこもらず、
変化しうる主体として、
行動していきたいと
僕は考えています。
みなさんは
どのようにお考えですか?
ぜひコメントをお寄せください。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
参考文献
福岡伸一『動的平衡』
久世浩司『世界のエリートがIQ・学歴よりも重視! 「レジリエンス」の鍛え方』
キャロル・ドゥエック『マインドセット「やればできる」の研究』
あらゆる面で、バランスは大事ですね。例として、いつまでも身体は若い時と同じではありません。年齢に応じた動きをとるように、心掛けたいと思います。
イカちゃんさん
コメントありがとうございます!
そうですね。
物事はもとより体のバランス感覚、さらには頭のしなやかさ、それに加えて体の柔軟性も重要ですよね。
それぞれの年齢を考慮して、できる限り健康的でいたいですね!
私も自然体で過ごして行きたいですね。生きている事に感謝して。
みーちゃん様
コメントありがとうございます!
自然体、感謝
大事ですよね。